ランストンモノタイプは欧文専用の鋳植機で、キーボードは現在使われているパソコンと同じQWERTY配列になっています。指でキーボードのキーを押して空気圧でロール状の紙(リボン)に穴を開け、文字を記録した鑽孔テープに起こしていきます。
鋳造機の方で、鑽孔テープを読み取らせます。テープの情報に従い、母型ケースがX-Y軸に動き、母型を選択します。選ばれた母型を鋳型に押し付けて、溶けた高温の地金を水鉄砲の要領で噴射し、水で急速に冷やし固めて活字を作ります。
入力されたテープの順番に活字が鋳造されることによって、植字を同時に行うことができ、文選作業を省略することができます。
欧文は文字の幅が様々なため、そのままでは行末が揃いませんが、行末でテープに専用のコードを打ち込むことで、ジャスティファイ(両端揃え)をして改行された状態することができ、行末を揃えることができます。
活字の鋳造と植字を同時に行う機械。
鋳造するための母型を内蔵し、文章の順番に母型を選択しながら活字を鋳造し並べていきます。
一文字ずつ鋳造していくモノタイプと、一行まとめて一本の活字として鋳造するライノタイプに分かれます。
金属活字の材料となる鉛を主成分とする合金。
金属活字の材質は、一般的に鉛80%、アンチモン18%、スズ2%の合金です。
情報を記録するために使われたテープ状の紙媒体。
2進法の原理で座標や文字コードなどの情報を記録していました。