活版印刷の道具たち

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PAVO-KY(手動写植機しゅどうしゃしょくき

当社では活版印刷は昭和60年頃まで行われ、印刷技術はオフセット印刷へ変わっていきます。

PAVO-KYは手動写植機と呼ばれる機械で、文字や罫線をレイアウトしながら情報を印画紙いんがしに焼き付けていき、オフセット印刷用の版下を作成します。

操作は文字盤を手動で動かしてひと文字ずつ文字を選び、ボタンを押すと強い光が出て文字が焼き付けられます。レンズ部分を回転させるとレンズの拡大率を選ぶことができ、文字の大きさを選択することができます。

それぞれの文字盤には多数の文字が並んでおり、オペレーターはほとんどその位置を覚えて操作していたと言われます。

文字盤

レンズ部分

並べられた文字盤と操作パネル

オフセット印刷いんさつ

版の撥水性はっすいせいを利用した印刷方法。

版に付けられたインキを、一度ゴムブランケットに転写した後、紙に印刷します。版が直接紙に触れないことから磨耗が少なく、大量印刷にも適しています。