全自動モノタイプは日本語に対応した鋳植機です。
もともとは専用の入力機がありましたが、当社ではOASYS100という初期のワープロで入力を行うようになりました。入力してコード化したデータを8インチフロッピーディスクに書き出し、変換ソフトを開発して、全自動モノタイプ用の鑽孔テープに起こしていました。
日本語は欧文より文字数が多いので、母型ケースは円筒形になっており、2496種類の文字が搭載されています。日常的に使用される文字は6000文字以上と言われており、無い文字は伏字を打っておき、植字部門で差し替えられました。
OASYS100
鋳造機にセットされた鑽孔テープ
鋳造され、組まれた状態で並んだ活字(和文)
全自動モノタイプの母型ケース
活字の鋳造と植字を同時に行う機械。
鋳造するための母型を内蔵し、文章の順番に母型を選択しながら活字を鋳造し並べていきます。
一文字ずつ鋳造していくモノタイプと、一行まとめて一本の活字として鋳造するライノタイプに分かれます。
情報を記録するために使われたテープ状の紙媒体。
2進法の原理で座標や文字コードなどの情報を記録していました。