活版印刷の道具たち

ホーム活版印刷の道具たちその他SAPTON-A7262文字盤

SAPTON-A7262文字盤もじばん

電算写植機でんさんしゃしょくきは、キーボードから入力した文字をコンピューターが文字盤から自動で選んでくれるようになった写植機です。写真の文字盤は初期の電算写植機に入っていたもので、笹氣出版印刷仕様に設計されています。

専用の端末機で入力した情報を鑽孔さんこうテープに起こし、テープを機械に読み込ませます。文字盤には円環状に文字が並んでおり、高速で回転しながらテープの情報に基づいて文字を選択し、感材に焼き付けていきます。使用頻度の高いひらがなは2組収録されており、1回転する間に2文字拾えるように考えられています。

1分間に600文字を処理することができたと言われており、この技術で文字情報の多い印刷物を高速で処理することができるようになっていきました。

拡大図

鑽孔さんこうテープ

情報を記録するために使われたテープ状の紙媒体。

2進法の原理で座標や文字コードなどの情報を記録していました。